こんにちは
ヨガクラスの時に、大体の場合はプラナヤマ(呼吸法・調気法)を取り入れているのですが、最近このプラナヤマって中途半端にやってもあんまりなんだな、むしろ時間をとって少し長い!と思うくらいまでやってあげると、実感として効果が感じられるんではないかという気がしています。
というのも今さらですが最近こちらの本を参考に、少しまじめにプラナヤマに取り組んでみよ、と思って実験しているのです。
スワミ・シバナンダ著
友永淳子訳
まずこちらで紹介されている
吸う:止め:吐く=1:4:2の呼吸。
ナディショダナと呼ばれる
気道をクリアに浄化してくれるという呼吸法。
1:4:2といえば吸う呼吸を4にしただけでもう16も止めなきゃなんないの?!と過酷な感じが満載ですが、TTC時代のテキストを参考にすると、これは1:2:2など心地よいと思えるペースからスタートするので良いようです。途中苦しい感じや呼吸困難のように感じてしまうと逆によくないので、
呼吸が楽に少しずつ拡大するのを待つ方がよいようです。
私はそれでも少し慣れてきて1:4:2で20往復くらいを目安に続けてみました。
これやってみると、1往復だけでも単純に数えて(4+16+8) ×2=56でほぼ1分。
20往復だと20分近くかかります。
初めのうちは、瞑想でもなくプラナヤマだけをひたすら20分て長っ!と思ったのですが、
これが!
夏の暑い日だったこともあり、やり始めてすぐ滝のような汗。代謝が上がって巡っているかのよう。終わった後のすっきり感はなんとも言えません。
そしてこのプラナヤマの恩恵をさらに実感したのは翌朝のことでした。
まず朝の起きがけのだるさほぼなし。
朝起きてよく感じていた頭〜肩エリアの凝りや疲れが全くと言ってよいほど、感じずラク!
いつもはぽやんと眠気があるのをなんとなく、ヨガしているうちにだんだん起きていくようなペースだった私の朝がこうも変わるものかと実感。
そして肩エリアの凝りはこうも人のやる気を削ぐのかということも(笑)
まるで身体と心に羽根が生えたようなここちよさでした。
味を占めた私はその日からしばらくこのプラナヤマの時間を、欠かさずとるようにしてみました。
そして2週間ほど続けてみての感想。
・寝起きは相変わらずラク。けれどやはり丁寧に20往復くらいはやらないと、疲労の蓄積が楽な感じ切り替わらず、あんまり効果なし。焦って早く終わろうとしてもなんかダメ。その日の疲労度にもよります。
・プラナヤマだけだと主に頭〜胸くらいまでのエリアがクリアになる感覚がある。これは続けていくと全身に及ぶのかもしれない。プラナヤマ+太陽礼拝など全身をめぐらせる動きはさらによい感じ。
・主人や実家の母など身内にもやってもらい、様子をみると、やはりわかりやすく疲労回復には効果てきめんのようです。けれど人によってはいかんせん続かない。お金も一銭もかからない方法で(むしろかからないからこそ?)よいとわかっていてもやらなくなってしまう。非常に残念。
かくゆう私も急ぎ足で10往復とかにして済ますときもあるし、全くできてない日もあります。
それから何をするにもそうですが、自主性って大事なんだなと思います。
そのことをしているときの身体の感覚を感じとって、それが自分の身体にはどう変化をもたらしているのか、はたまたいないのか自分で感じとってゆくことがとても大切だと思います。心身を通して自分の体験を感じてみる姿勢。
・それからメンタル面、わかりやすいところでは集中しやすくなったなあということ。心があちこちに歩いていくのを静めてくれている気がします。
これはなるほどなと思うけど、
プラナヤマってヨガの八支則でいう瞑想段階に入る前に当たります。このプロセスが瞑想状態の前の集中を引き起こしやすい大切な段階であることを自然と教えてくれています。
クラスの中では時間の制約があるからプラナヤマをやりやすくするように導くアーサナなんかも取り入れたりしてると長くてもプラナヤマ自体の時間は10分、短いクラスだと5分とか、どうしてもダイジェスト版みたいになってしまっています。
でも本当は日常の時間を少しプラナヤマに使ってやってみてほしいと思い、クラスではお伝えしきれないことを書きました。
私自身の実践とまさに主観的な内容ですが、練習の参考にしていただければと思います。